猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

村木厚子さんが!

いま出てる「ハルメク」3 月号にスキャンダルで読む百人一首載ってます。今回は寂蓮法師。彼の息子は人妻を犯した上、殺されています。百人一首に撰ばれた歌が詠まれたのは息子の死の翌年でした…。

 

そして、今月の「ハルメク」、村木厚子さんが百人一首のことを書いてらして、末尾で私の「スキャンダルで読む百人一首」に触れてくださってる! 同じ雑誌で連載しているよしみであることが明白とはいえ、尊敬する村木さんに触れられるというまのは、嬉しいものですね。

ありがとうございます!

 

 

『婦人画報』三月号

婦人画報』の源氏物語の訳読み比べで、私の訳も紹介されています。

絶版状態ですが嬉しい。

河添房江先生、ありがとうございます!

 

山崎ナオコーラさんのお話や辛酸なめ子さんのイラストも楽しい。

 

とにかく本は買っていただかないと、すぐ絶版になってしまいますね……。

 

傷だらけの光源氏

3/4発売です。『カラダで感じる源氏物語』(1996年ベネッセ、2002年ちくま文庫)を令和の視点で大幅に加筆訂正、新たに「源氏物語の人々はなぜ不幸なのか」「紫式部の『感じる』能力」等や「ココロとカラダの源氏物語」年表も作成しました。

 

「あとがき」にも書いたのですが、全訳する前と後ではずいぶん私も変わりました。

『カラダで〜』が出たのは全訳前ですが、全訳後の目でよむと、アラや青さがいっぱい。どこからどこまでが自分の解釈で、物語なのか、分かりにくいところもあります。

本書では、引用箇所が分かるよう、出典の巻名を明記し、このあたりの分かりにくさに対処しました。

また、今の私だと、絶対言わないようなことも書いてあって、そこはばっさり削りました。

 

一方で、今の私にはない若い「勢い」もある。

そこは極力残すようにしました。

 

結果的には、書き下ろしたかのように新しく生まれ変わった感じです。

ぜひお求めになって頂きたいです。

ばったんさんによる表紙イラストもステキです!

 

頂いた本など

今年になって頂いた本など……。

まだ拝読できてないものも少なくないのですが……。

 

山本淳子さん

道長ものがたり』

これは面白そう!

紫式部道長の妾だった?」

というオビからして、絶対読まなきゃ!!

だけど、まだ読めてないのです。

源氏物語』の関連本なので、本腰を入れて、しっかり読もうと思っているうち、時が過ぎ……でも、この御本は読んで改めて感想upします。

 

 

 

 

春画ールさん

春画で読むエロティック日本』

これはトイレとかに置いて、あと一息で読み終わりますが、とにかく面白い!

紹介されている春画も面白いし、著者の春画ールさんが手持ちの昔の性具について、写真入りで説明してくれているくだりなど、こんなに凄い春画本がかつてあっただろうかというほど、資料としても素晴らしいです。

 

 

平山亜佐子さん

『化け込み婦人記者奮闘記』

これは版元から頂き、まだ拝読していないのですが、

化け込みって? とまず興味がそそられました。以下オビからーー。

「日本の新聞黎明期、女だからと侮られ、回ってくるのは雑用ばかり」

で、婦人記者は変装して潜入ルポを書いたらしいのです。

興味津々。

 

 

 

野村育世さん

『烏帽子と黒髪ーー中世ジェンダー考』

大学同窓だった野村さんの新刊。これまたまだ未読ですが、参考文献に私の『ブス論』が!

そして表紙には『男衾三郎絵詞』の不細工な女君が!

これは楽しみですよ〜。

 

 

ただ働きはすり減る

原作者の権利考えさせられる。

版元とは別の●●オンラインの類いに本の一部を(試し読み的に)提供するということがある。

「宣伝になるから」と版元には言われるのだが、掲載料など作者にはビタ一文入らない。

ウェブライターが記事書けば稿料は入るのに。

宣伝のためのイベントも基本的にノーギャラ。

 

確かに少しは宣伝にはなるだろうが、気持ちはすり減る。   

 

 

とにかく本を買ってもらわないことには、作者には、何も入らない。

だから、できれば図書館とかでは済まさずに本を買ってほしい。

 

 

 

 

週刊新潮1月10日号

に書いた記事(書いたのは去年)が、ネットでも読めるようになったようです。

本の売り上げにつながるといいな。

www.dailyshincho.jp

ちなみに過激なタイトルは編集部がつけてますw

 

 

 

 

赤染衛門

「光る君へ」三回目に赤染衛門が登場していました。彼女は『紫式部日記』にその名が出てくることで有名で、夫の名を取り“匡衡衛門”と、宮(彰子)や殿(道長)などの周辺では呼ばれていたとあります。八十代で歌合に出詠するなど元気で長生き。このあたりのことは拙著『くそじじいとくそばばあの日本史 長生きは成功のもと』(くそじじいとくそばばあの日本史の第二弾)に書きました。

 

 

 

期間限定でKindle読み放題

期間限定で読み放題です。

 

 

松居一代のブログ、あんなに更新されていたのに、もう一月以上更新されていない。

どうしたんだろう。

地味に気になっている。

トカゲのおっさん

私がまっちゃん嫌いて言うたら、友達の芝崎さん等が、まっちゃんは天才だというので、教えて頂いた「トカゲのおっさん」を動画サイトで見た。

女の描き方とか、好みじゃないところはあったが、

めっちゃ良かった。

ろくに知りもせず、週刊誌の伝える行状で「嫌い」と思っていたけれど、少なくとも若いころのまっちゃんは、今さら私が言うまでもなく、すごくいい(私以外の多くの人はもとより周知のことなんだろうが)。

さいきん時折テレビで観ていたまっちゃんとは違うみずみずしさがとってもいい。

 

それにつけても……と、思う人が多いのがとてもよく実感できた。

同時に、“初心を忘るべからず”(『風姿花伝』)ということばも思い出した。ここでいう初心は通常、初期の頃の芸とされるが、それだけでなく、芸を含めた初期の頃の心持ちを忘れてはいけないのだろうと思った。

 

www.youtube.com

 

「豆」も好き!

www.youtube.com

やはり、何でも自分の目で見て読んで確かめることの重要性を、今回、痛感した。

それにつけても、オビなどのラベルだけで「読む必要なし」と決めつける人は、多くのたのしみを自ら放棄していると思ったことであった。

 

追記 この件では「女と遊びたければそういう店に行けばいい。いくらでもそういう店があるのに」って言う人も多くて、私も本当にそう思う。けど、それだとモテてる感がないからイヤだったんだろうね……そして女にしてみても、こんなオーラのある有名人を前に、若い芸能人志望の身としてはいやと言えないだろうし逃げられないと思う。あとからあれはひどかったと腹立つのは、親のことなどでもありがちだから、そうなったんだろう。ほんと、あとから思うと、あれはひどかったと感じるようなこと、いっぱいあるもん。