猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

雨城楊枝

http://www.geocities.jp/ujoumorisou/

先日、雑誌「クロワッサン」の「日本の手技」というページで、二週続きで「お福人形」と「雨城楊枝」(雨情じゃないよ)を紹介した。
お福人形の回はもうずいぶん前だけど、楊枝のほうはいま、ぎりぎり読めるかもしれない。
この雨城楊枝を知るに至ったいきさつはクロワッサンにも書いたが、君津市の図書館で『源氏物語』の講演をしたから。
エッセイには詳しくは書かなかったが、この講演には強烈な思い出があって、あとで八度の熱が出たりもした。

雨城楊枝はその時、土産に頂いたが、あんまり綺麗でもったいなくていまだ一本も使ってない。

クロワッサンの編集者が今回、じかに製作者に取材したところによると、やはりたいへん貴重な楊枝だそうで、この楊枝が生まれたいきさつや、「雨城」と呼ばれるようになったお城の話なども調べるとなかなか面白い。
「城マニア」にはけっこう有名な城であったようだ。

どんな世界にもマニアはいるが、城は奥深いし、内外にも数が多いのでマニアのしがいもあるだろう。
楊枝マニアというのは聞いたことがないのは、楊枝ってそんなに種類がないから。あるいはいるのかもしれないが。

★★雨で思い出したが、先日、シバの散歩をしていたら、私が「科学じいさん」と呼んでいるお爺ちゃまが、散歩する私と子供を呼び止めて、
「明日は月食だからね。いまはこのへんに月が出ているけど、明日はそれが見えなくなっていくよ」
とわざわざ教えてくれた。「理解系でいらっしゃるんですね」と言って以来、まるで自分の役割を演じているかのように、「科学」な話題を提供してくれる科学じいさん。いい人だ。

★★★的場節子はエライ。こういう学者こそ尊敬に値する、と思う。といってもまだ新聞記事を見ただけだが。『ジパングと日本』、『源氏』訳が一段落したら読みたい。