猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

蛭子さんにだって気持ちはある。

maonima2008-01-10

家人が仕事で蛭子能収さんとたまに顔をあわせるらしくて、我が家では蛭子さんの話がよく出る。家人は蛭子さんを絶賛する。
「芸能人も色々みたけど、あそこまで表うらのない、何年経ってもどこでも平常心で、いい人はいない」と。
「そうなんだ。じゃあ」
と、実家にある蛭子さんが昔かいた『地獄に堕ちた教師ども』という漫画を読ませてあげた。家人は、
「なるほどー」
と、さして驚く様子もなかった。
家人はなにか蛭子さんに深い共感を覚えているようだった。彼もどっちかというと蛭子さんタイプの人なのかもしれない。時々、あまりにいい人なんで、
「この人には心というのがないんじゃないか。本当は冷たい人なんじゃないか」
とすら感じることがある。そんな時、いつも思い出すのは、蛭子さんの漫画と、昔、娘が小さい頃、言っていた言葉だ。
その昔、「山寺の和尚さん」の歌を実験したくて、猫1タマの頭に紙袋をかぶせたら、あとずさりしたので、面白くて見ていた。
すると当時、四、五歳だった娘は真っ赤な顔で怒って、
「タマにだって気持ちがあるんだよ」
と言った。


どんなにいい人も、おとなしい猫にも、当たり前のことながら気持ちがある。むしろ、人一倍、心を抉られるような思いをしているかもしれない。家人による蛭子さんの話を聞き、『地獄に堕ちた教師ども』を読むにつけ、そう思う。

「東屋」、超面白い。