猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

ベーコンエッグに

油は要らないってあれほど言ってるのに、また油を入れるとは。
ベーコン焼いてじわじわ出て来る油で十分、足りるのに、さらに油を注いだら、屋上屋を重ねることになって、
油ぎらぎらのベーコンエッグになることは、目に見えているじゃないか。
これだから、一事が万事、おまえのすることは。


ホヤじゃなくナメクジウオが人の祖先か。
また新説が出て来るかもしれない。
ナメクジウオ、白魚に似た脊索のある生き物らしいが、
それが祖先と耳にするだに、
いい気のしない。
なんでそんな名前を付けられたのやら。



★★氷室冴子の『冴子の母娘草』。
 氷室冴子の本は初めてだったが、面白くて、つい読みふけってしまった。
 とりわけ「母」が、都はるみのコンサートやってる日生劇場で、生まれて初めてオカマふたりを目にしたくだりったらもう、「ラス・フレ」夢中の娘の傍らで、笑いを抑えるのがやっとで、泣いてると思われた。
「母は生まれてはじめて目の当たりにするオカマふたりに、目をむいて、息をのんでいた。
その驚きようが、はっきりとオカマ氏に伝わり、視線を感じることで闘争意欲がみなぎってくるのか、
彼らはとても生気あふれる様子であった。」云々。
 句読点なし、連用形づくめの「母」の「詫び状」と、それに対する氷室の分析が周到で、可笑しくも怖い。
 母「世代」として解説を書いている田辺聖子に、作者が先立ってしまったことが、胸痛む。