いま朝日新聞の「患者を生きる」って連載で、疥癬のことが出てるけど、
江戸時代の『塵塚談』には、疥癬(肥癬瘡)は民間の瘡で、伝染するから、貴賤に嫌われ、下女に少しでもこの病があると即日、下がらせるので貴族の家にはこの瘡がないってある。
病気にも「階級性」があるんですね。
脚気は貴族の病とかね。
『源氏物語』には瘧病、咳病、頭痛、胸の病、心違の病などが。
で、貴族の家に疥癬がないという件についてですが、
思うに貴族は薫物を使ってたから感染しにくかったんじゃないかな。
薫物によく使われる丁字(クローブ)って、疥癬を起こすダニが嫌うからね。
薫物のいい香りは精神安定とか高揚に効くだけでなく、その殺菌・防虫効果って、医療や薬が発達していなかった時代は、凄く重宝だったろう。
というんでクローブとかゼラニウムとか、急に精油に興味出てきて、12種類くらいアマゾンで注文して昨日から試してる。
私はゼラニウムとティートリーの香りが好きかも。