猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

遠野

maonima2015-09-02

一泊だけですが、憧れの遠野へ行って来ました。思ったより開けていました。町は河童だらけ。写真は駅前の交番です。



遠野はやっぱり民話の里。
宿でも語り部のお婆さんが民話を語り聞かせてくれました。
心惹かれたのは「おしらさま」。
「おしらさま」は首が娘のものと、首が馬(男の場合も)のものと、二体で一対になってる神で、家の神として、失せ物や未来を告げ「しらせる」ので「おしら」というそうです。
養蚕や目の神としても信仰されていて、昔、一人娘が馬と結婚したのを怒った百姓の父親が、桑の木に馬を吊るし、皮を剥いだ。
娘が馬に泣きつくと、剥がれた馬の皮にくるまれて、馬と共に天に昇っていった。
のちに、父親の夢に娘が出てきて「親孝行できないですみません。台所の臼の中を見てけろ。中の虫を桑の実で育て、まゆを作れば高く売れる」と教えた。
それでおしらさまは養蚕の神になったんだとか。