猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

めげずに、こつこつ本の宣伝しています。ツイッター⇒https://twitter.com/hikariopopote

遠野

maonima2015-09-03

遠野でのんだカッパチーノ。
カッパの扮装をしたメガネをかけたおじさんが一人で、背中を丸めて作っていた。
「カッパらっしゃいませ」
「カッパりがとうございました」
などと、いちいちカッパをセリフに挟んで接客しているのが笑えた。



おしらさまの話って、『古事記』で、スサノヲが、天の機織女の機織り屋の上から、馬を逆剥ぎにして投げ込んだ話と似てると思ったら、こんな論文もあるのですね。→http://glim-re.glim.gakushuin.ac.jp/bitstream/10959/2697/1/gakushuinjyoudai_19_29_38.pdf



あと、遠野で買った『「オシラ神」の発見』という本を読んでたら、古代中国の『捜神記』に似た話があるというので、『捜神記』(平凡社)巻14で確認。
たしかにそっくり。
そっくりだけど、いろいろ違う。
とくに娘と馬が相思相愛でないところが最大の違い。娘が「畜生のぶんざいで、人間をお嫁さんにほしがるなんて。殺されて皮を剥がれたのも身からさびだわ」(同上)なんて言ったりする。
そして、皮を足で踏んずけたら、皮が立ち上がって娘をくるんで天に上がっていった。
のちに馬と娘は木の上で蚕になっていて、糸を吐いていた。
その蚕の吐く糸は既存のどんな糸よりも素晴らしかったという……。


おしらさまの話、残酷な話だと思ってたが、娘と馬が互いに好きあってる分だけ、ずいぶん優しい話になっているんだなぁと実感。
だけど、馬と娘が蚕になるという捜神記の話のほうが、娘が父の夢枕に立って、「臼の中に虫がいるから見てけろ」とかいうおしらさまの祭文(昔話)よりも、自然な気がする。