『嫉妬と階級の『源氏物語』』は、『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』が出た2015年ころ、もしくはそれを書いているころに構想を得て、構成も考えたものです。
2017年には一通り書き終え、2019年にもまた書き直しており、我が家には2017 年バージョン、2019年バージョンの『嫉妬と階級〜』がありました。
そこへ、昨2022年夏前、2024年の大河に向けて、「新潮」での『源氏物語』連載のお話を頂き、そこからまた、書き直し、一月号から十月号まで連載。
単行本化に当たっては、加筆訂正はもちろん、「おわりに」と「嫉妬年表」を書き下ろしました。
自分の本はどれも思い入れの深いものばかりですが、この本は長い時間をかけている分、とりわけ愛着のあるものとなりました。
とにかく一人でも多くの方に読んでいただきたい。
それに尽きます。
(こんなこと書くの、ちょっとかっこ悪いし、恥ずかしい気もしないではないですが、このままこの本が埋もれてしまうとしたら、あまりにもつら過ぎるので)
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