猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

人工ブス

山中登志子の『天然ブスと人工美人 どちらを選びますか?』を新聞広告で見て、これは!と思い、アマゾンで注文して読む。
「天然ブス」と「人工美人」「天然美人」だけでなく、「人工ブス」ってくくりもあって、それが「美容整形で失敗した人たち」と定義づけられているのが、新鮮だった。
ミッキー・ロークなどの整形中毒による失敗などもこのくくりに入るのかしら。
なによりこの著者が「アクロメガリーhttp://www.acromegaly-center.jp/index.htmlという病気で、顔がどんどん変わっていく症状に苦しんでいたとは知らなかった。
そういう病気があることすら。
『ブス論』を書いたというのに。
癩病や梅毒といった病気と「醜」の関係については、
調べて書いたけれども。
まぁ『ブス論』は近代以前のブスが文学でどう描かれてきたかの論だから、
アクロメガリーについてはもしも調べたとしても、書くことはなかっただろうが。
知らないってことは恐ろしいことだ。
そして罪なことだ。



ちょっと話はずれるけど、
知らなくても、おもんばかることのできる人はいる。
花輪和一『刑務所の前』の竹ちゃんのように。