facebook仲間が紹介してて面白そうだったので読んだ>『ものの言いかた西東』(岩波新書)
こないだ東北行った時、お店の人もタクシーもぶっきらぼうだなと感じたのだけど、この本よんで、なるほど東北の人はなんでも短く言いがちで、ことばに対する考え方が違うことが分かりました。
七つの言語的発想法の発達状況からすると東北は「未発達地域」になるそうだが、最近、芥川賞の受賞者って東北人が多いですよね。
未発達ということは定型化も薄く、可能性も大きいということで、実は内面に広がる非言語の世界を、言語化すると、凄くバラエティに富んでて面白いということなのかもしれない。などと思った。
縄文時代、東北は中心地だったわけだし、文学的にも眠れる獅子なのかもしれない……。
あと、この本には、関西人は自販機に話しかけたり、犬猫にも丁寧なことばづかいをするってあったが、関西人て、うちの父(梅田生まれ)や死んだ父方祖母などもそうだったが、食べ物に「さん付け」するじゃないですか。
飴ちゃん、おいもさん、お豆さんなどなど。
これも関西人独特の言い方かなと。
町田康の『スピンク日記』も、そう思うときわめて関西人ぽい発想かなという気がする。夏目漱石の『吾輩は猫である』になくて、『スピンク日記』にあるものなど、いつか考えてみたいものだ。