このところ、毎日のように、源氏物語・紫式部関連本の告知を見る。
2008年の源氏千年紀の時は、私は全訳があまりにも大変で、他の仕事を断らざるを得なかったし、あんまり周囲のことを見ていなかったから、気づかなかったのだが、
今回ほどではなかったのではないか……というくらい、来年の大河に向けた関連本がすごい。
出版業界は苦しいから、ちょっとのきっかけをつかみたいということが大きいのだろうが、こんなにざくざく出てしまって、それが裏目に出なければいいのだが……という心配さえ湧いてくる。
かくいう私も、関連本三冊(10月、11月、来年2月、各一冊ずつ)出すし、
まわりの人を見ても、みんな三冊どころか、五冊とか、源氏物語関係の人ではなくても、源氏物語・紫式部関係の本を出したり、ものすごいことになっている。
なんだかバブルな感じで、それがはじけた時が怖い気もする。
嫉妬と階級の『源氏物語』 (新潮選書) [ 大塚 ひかり ]
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