『やばい源氏物語』、アマゾンにさっそく意地悪げなレビューがついていた。
色んなことを書いている中、よりによって、紫式部と道長の関係について、倉本氏の本を引用しつつ、比較するとは。
あれだけ見ると、さも私の説がいい加減に見えるけど、しかし、二人に関係がなかった、笑止! 的に断言もできないであろうと私は思う。
もちろん、あったと断言もできないわけだが。
あるなんて笑止みたいに倉本一宏さんが言ってるのを引用することで、「ある」としている私の本がとんでもみたいな印象操作をしているのです。
それについての私の考えは、下記に。↓
しかも「芸新」とだいたい同じ……って、それはないだろう。
このレビューの人、私の本読んだのは『やば源』が初めてで、しかもその理由が「芸新」に書いてたからというのが違和感。
なんで「芸新」に書いてると、読む気になるのだろう。
「芸新」がきちんとした雑誌に見えるからだろうか。
やっぱし世の中は権威主義の人が多いんだなぁと思った次第。
どうせなら、『嫉妬と階級の『源氏物語』』のほうが固い本なのだから、そっちも読んでほしかった。こっちのほうにこそ、道長と紫式部の関係が「ある」と私がした理由が詳しく書いてあるんだから。
『やば源』は安いから手を出しやすいというのがあったのだろうか。
読んでくれたのは、ありがたいけれど。
正史に正史にと言う人は、
“日本紀などはただかたそばぞかし。これら(物語)にこそ道々しく詳しきことはあらめ”
どっちにしても、なんで、こう人の脚を引っ張ろう引っ張ろうとする人が多いのだろう。
物書きは、本が出ると、アマゾンにどんなレビューをかかれるのか、とくに最初のレビューにドキドキしているわけですよ。ランキングも気になって、一日に何度も確認したり……。
それがこんな感じの仕打ち……。
色々調べて苦労して書いて、こういう仕打ちが待っているわけだから、脱力するし、気鬱にもなる。
色々とばかばかしいですよ。
なんでこんな辛気臭い商売やっているんだろうとか、何もかもいやになってくるよ。
でも、これしかできないし、古典大好きだからやり続けるしかないわけだけど。
意地悪なレビューを書いた人に災いが降りかかりますように。