ひょんなことから、映画二本見た。
「ミリオンダラーベイビー」と「マーターズ」。
どっちもオススメしない。
「ミリオンダラーベイビー」は結末、安易ではないか。もしや、究極の恋愛映画なのかもだけど(近松の心中物的な)。
娘とわかり合えない父の心情は涙を誘ったが、父ばかり美しく描かれていて、
母が醜悪に描かれ過ぎている。
「マーターズ」は悪い意味で忘れられない。
グロ過ぎる。
「ミリオン〜」同様、キリスト教が全開というか、とくにラストのことば、キリストの教えの逆いってる。
気になるのはこの二つの映画共に、爺婆が出てくるんだけど、爺は良い爺で、婆は鬼婆ってとこ。
日本の古典文学や昔話でも、鬼爺はいないけど、鬼婆はいっぱい。
爺は翁、神のイメージでたくさん出てくる。
こういうの、女性蔑視と女性嫌悪がとっても影響していると思うの。
だって「マーターズ」のああいうこと考えそうなのって、ふつう男じゃん。
それをわざわざ女にする必要あるの?
女、それもババアへの悪意を感じますた。
「マーターズ」と比べればずっとまともとはいえ、筋は安易かな……かんがえさせられはするが。
オススメはしないけど、見るのであれば、リメイクしてない、フランス版のほうがオススメ。
でも、見ない方がいいと思う。グロすぎる。