ホスト遊びで二児放置母に、『日本霊異記』下巻第16「女人、濫しく嫁ぎて、子を乳に飢ゑしめしが故に、現報を得し縁」を思い出す。この母の場合、大きなきょうだいや、周りに大人もいたのだろう。子は死なないが、のちに語り手が当事者に聞いたところ、乳飲み子の弟は記憶になく、姉が証言した。昔からこういう母はいる。
日本霊異記』の母は人の夢に現れて、懺悔する。
"我、齢丁(よはひさかり)なりし時に、濫がはしくとつぎ、邪婬にして、いとけなき子を棄て、壮夫(をとこ)とともに寝ぬ。あまたの日経て、子乳に飢ゑぬ"
子供(姉)の証言。
"我等が母ぎみ、かほうるはしくして。男に愛欲せられ、濫しくとつぎ、乳を惜しみて、子に乳を賜らざりき"



子供が小さい頃、スーパーで反っくり返って泣いてた時、
「うるさい泣かせるな。最近の母親は、ったく」
と知らん爺さんに言われたっけ。泣きたい思いでスーパー出た駐輪場にて、
「この年頃はうちも大変だったわ」
お婆さんの声で救われた。べつに最近の母親だから、こうなったわけじゃなかったのだ。爺さん、子育て手伝ったことなんてなかったんだろうな。だから無知だったんだ。そういう子育てに無知な人が増えるのは恐ろしい。



そういえば産後鬱で自殺ってのもあった。これも育児放棄? なんて意見がネットにはあったが、私も産後鬱になって、夫に早く帰って来てもらったり、近所の先輩ママが手を差し伸べてくれたりで乗り切った。
昔も産後鬱はあったろう。
源氏物語』の女三の宮なんか、薫の父問題とかいろいろあって、夫の源氏は冷たいしで、子供が生後五十日を迎える前に出家してしまったが、これも、そうした問題に加えて、産後のホルモンの激変で鬱になっていたことも手伝ってのことと思う。