猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

金玉夫人(て書くと凄いな)

昨日は母の見舞い&実家の父のもとに北軽井沢の土産を。
土産は、午年生まれで馬グッズを集めてる父のために、うちの子が馬の起き上がりこぼしを買ったから届けに。
「どうせもうじーじも死ぬだけだし、そんなもん棺おけに入れて燃やしちゃうから買うのは無駄だよ」
という私の忠告も聞かず、買った馬の起き上がりこぼし525円。父は孫からのプレゼントということでひとしお嬉しかったのか、
「これは初めてのタイプだな」
と大喜び。
「馬のコレクションの棚に飾ってね」
「もちろんだよ」
となって、まずはめでたし。
父にはどうにか踏ん張ってもらいたい。
でないと私が困るしね。



母は、相変わらずで、もう何ヶ月も使ってる車椅子の操作もいまだにできないという状態だが、私のいるあいだにいいンコもして、内蔵の強さを見せつけてくれた。
母はぼけても、食堂に出る時、いつも車椅子で洗面台に行って白粉はたいて口紅をつけてる。化粧しても、ちゃんと落とさなかったら、かえって肌に悪いと思うのだが、本人はしないでは気が済まないようだ。
独身時代の友達の●●さんの話をしだして、「肝臓癌なのよ。あの人もいろいろ大変なのよね」としんみり悲しそうになって、いつになくまともな表情なので、どうしたのかと思っていたら、実家に行くと、父が、
「今日、ママに携帯電話貸したら、●●さんと三十分も電話したのに、電話切った直後に、あらあたし今誰と話してたのかしらって言うから、がっくりしたよ」
と言う。
「えっ、ママ、今日、●●さんの話してたよ。肝臓癌だって」
「ああそうなんだよ。●●さん、肝臓癌になったって話したんだよ」
と父。電話したことは忘れていても、電話の内容の核心の部分は脳に残っていたのだ。まさにまだらぼけなんだろうが、面白いメカニズムだなぁ。



http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20100922
「金玉夫人」の「エロで学ぶ日本の歴史」。
著者は現役バスガイドでAVライターなのだが、日本史の知識がエロと一緒につるっと入ってくる。
とくに私は「勝絵」ってタイトルの一文が好き。
「勝絵」ってこの本で初めて知りました。
巻末付録には「織田信長豊臣秀吉徳川家康によるAV鼎談」。
これ、すごく面白いです。
「スイマセン、僕も秀吉さんも側室多数でセックスはし放題だけどAV好きです(笑)」って、どういう家康なんだという……。



ところでいま私、たまたま『竹取物語』って何なんだろっていろいろ考えていたところで、要するに男ってもんは、皆が皆とは言わないが、美女とセックスするためなら莫大な財も名誉も長年暮らした家族も棄てる大馬鹿者だったりもするんだわねぇと改めて感じ入っていたのだが、金玉さんの「エロで学ぶ日本の歴史」読むと、女も男もバカだねぇと嬉しくなったりして。