猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

タクシー運転手「ココだけの話」

芝崎みゆきさんの本にちょいちょい出てくる尻のゆるい男(て、変な意味じゃないんです。いや変な意味ではあるんだけどエロい意味ではないというか)エキさんこと関順一氏が本を出したっていうんで、さっそくアマゾンで注文し、届いた直後に一気読み。
もう期待通り、
最近よんだ中でも最高レベルに面白い本でした。


その面白さってのが脳の底の妙な快感を刺激されたような、摩訶不思議な、ちょっと気が遠くなるような、一瞬、意識が遠のくような感覚を伴う面白さで、さくらももこの『神のちから』を読んだ時にも似た感動を覚えました。
これはぜひとも多くの人、とりわけ私の周囲の人に読んでもらって、その感覚を共有したいと思ってます。



また先日は母の見舞いに。
ますます運動能力が衰え、車椅子からトイレへの移動もできなくなっていました。
ふだんは職員がひょいとトイレに移してくれるのに任せ、腰を浮かせる動作すらおぼつかなくなっていました。

意欲も落ちていて、車椅子に乗って一年なのにいまだに操作を覚える気もなく、ただ足をてちてちやって前進していて、まぁこれはこれでゆっくりだけれど前に進むので、長い廊下をてちてちやるに任せていたところ、職員が来ると、押してもらうのを期待して止まってしまう。
廃用症候群というのになっているとのことで、少しでも筋力がつくようにと、トイレではなんとか腰を浮かせるのを見守っていましたが、それだと三十分もかかってしまう。
たまにだからいいけれど、これが毎日だとさぞ大変。
それにつけても、早めのリハビリの大切さを痛感させられます。
今からでも行った時はなるべくカラダを動かさせなければ。



母はまた、アメリカや白楽のことばかり懐かしがって、四十年近く住んだ藤沢のことはほとんど忘れている様子。
これは私も似たようなもので、いまだに14歳まで生まれ育った白楽が懐かしくてなりません。
それでも行こうと思えば白楽には行くことが出来るからいいけれど、原発とかで、生まれ育った地域にも入れない人はさぞかし辛いだろうなぁと思う。



タクシー運転手「ココだけの話」 (王様文庫)

タクシー運転手「ココだけの話」 (王様文庫)