猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

昨日は藤沢へ母の見舞いと実家。
母は三月に79になったのだが、昨日は三月生まれの人のお祝いがホームであったらしく、もらったプレゼントを「その素晴らしさを見てほしいの」ととても嬉しそうに見せてくれた。
いろんなことを用意してくれるホームは本当にありがたい。
が、母はと言えば、一段と運動能力が衰えていた。
以前はなんとかベッドから車椅子にゆっくりでも移動できたのができない、車椅子から便器にかたつむりのようにのろのろと移動できたのが人に抱き上げてもらわないと出来なくなっている。
今年になって少しよくなったかと思ったのだが、三月初めに、またカラダが右に傾き始めて何かが変わってしまったのだろうか。
いま自分のいるところがどこか分からず、父が白楽にいると思いこんでいることは相変わらず。
藤沢にはもう白楽から引っ越して40年近くなるのに、と父が嘆くわけだ。


実家の父は計画停電の時、懐中電灯だけでなくろうそくを使っていると言うから、火事に気をつけてというとわかっとると。
停電の時は「戦友」という歌を14番まで歌ったり、あとは20番まであるなんとかという歌を暗闇で歌ったりして過ごしているのだという。
父も三月に81になった。
実家の駐車場に中学生がふたり座ってゲームをしているから、お隣のお孫さんかと思ったら、ぜんぜん知らない近所の中学の生徒だという。
人の住まぬ所には良からぬ者が入り込むというが、朽ち翁とはいえ、まだ人が住んでいるのに。
父は以前、怒鳴ったと言うから、父ならそうだろうな、白楽にいる時から庭にボールが飛んできたり、そのボールを取りに勝手にガキンチョが入って来たりすると怒鳴ってたしと思っていると、うちの子は「刺されたりすると怖いよ」と心配していた。