シバが生きてる時は、夕飯食べてすぐさまゴロリと横になり、シバがどんなに夜鳴きしてても平気の平左で寝ていた爺猫ポロが、シバ死んだ翌日から夜もうろうろして、なかなか寝ようとしなくて心配していたのだが、きょうやっと元に戻ってホッとした。
猫は家具の配置が変わっただけでも落ち着かないというから、ましてシバがいなくなって、落ち着かなかったのだろう。
猫は人間と違って悲しんだり泣いたりしたりはしないし、食欲もシバの分まで食べてるくらい旺盛。シバがまだ生きてるころ、シバが衰弱して食欲ない時は、シバのエサを奪ったり、シバの口にあるものまで取ろうとするくらい、貪欲で恐ろしい猫だったポロ。
だけど、死ぬ前日、私は翌日死ぬなんてまったく少しも思いも寄らなかったのに、
ポロはいつになくじっとシバのこと見つめてたから「お見舞い?」なんて冗談言ってたことを、シバの死後、何度も繰り返し思い出したものだ。↓
ポロは何を感じているんだろう。
- 作者:大塚 ひかり
- 発売日: 2019/09/13
- メディア: 新書