猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

maonima2010-12-06

来年一月は六歳(ヒトで言えば40歳)になるのに、子犬のように見えるシバ。




ぐっどうぃる博士の『思い通りにならない恋を成就させる54のルール』(講談社+α文庫)、一気読み。
ぐっどうぃる博士の恋愛相談に出逢ったのはもう何年も前のこと。
男に振られ、冷たくされた女は、男にすがりたくなったり、「私のどこが悪いの? 直すからチャンスを頂戴」と言ったりしたくなるもの。
男に女の影が感じられれば確かめたくなるもので、本人にいくら「そんなことをしても無駄」「治りかけたかさぶたをはがすようなもので、よけい辛くなるよ」とさとしたところで、「私は納得できないから、とことん話しあって納得したいの!」と言われてしまうのが落ちです。
私も経験者なだけにとっても分かる。
それで、人にそんな相談をされれば、しまいには面倒になって、
「そんなら好きなようにしてみれば」と言ってしまったり。


それを、博士は、そうした行動が「無駄」どころか「無駄以下」、復縁の可能性をどんどん低くして、女の貴重な時間を奪う毒であることを、論理的に説明してくれる。
はじめて博士のサイトを見た時、相談者に対する身も蓋もないと思えるほどの、ずばずばした物言いに、ががーんとなったもの。
四十歳以上の女は女優とかならともかく、一般的に言ってほとんど市場価値がないから、そうと自覚させた上で、婚活するならそれに応じたやり方をと、博士は質問者に対してしばしばアドバイスしていたりして。
今時はこういうことをはっきり言う人は少ないから貴重です。
一般的には市場価値が低くても男に求められる女とはどういうタイプか、といったことも、博士の本には書かれてて、なるほど〜と、その手のタイプを知ってる私は納得(自分はかけ離れてるな〜と思いました。もう直す気はあんましないけど)。

博士の本を読むと、「今まで自分がしてきたことって……」と、過去の自分を悪い夢を見ていたように感じるはず。
古典好きな私は、
「これって『源氏物語』や『伊勢物語』が言ってることと通じるところがあるなぁ」と、その、一見軽い装いの本の中に、古典的な叡智が潜んでいると感じたものだよ(むしろ、お堅い本が、二、三行で済むような、すかすかな内容であることも多いものです)。
性愛に悩む女が周りにいたら、私はいつも博士のサイトや本を勧めてます。

思い通りにならない恋を成就させる54のルール (講談社+α文庫)

思い通りにならない恋を成就させる54のルール (講談社+α文庫)