『愛とまぐはひの古事記』が、
ちくま文庫からでます(10/6予定)。
文庫化に当たり、各章に原文と対訳を付けました。
富野由悠季監督の解説付きです。
- 作者: 大塚ひかり
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/10/06
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 91回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
自分の嫉妬心を認めてない人、気づいてない人がいちばん厄介かもしれない。
でも嫉妬してると認めちゃうと、自分がその人より下と認めることになってしまう。
だから六条御息所は、“人をあしかれ”と思う心はないと自分に言い聞かせざるをえなかった。
でも絶大な権力家で自分が上だと確信してる弘徽殿大后は「なんであの程度の女が夫の愛を」と嫉妬を全開にできた。
普通は弘徽殿みたいな権力家ではないのだから、六条御息所みたいに心に物の怪を育ててしまう前に、適度に嫉妬心を解放してやるというか、飼い慣らすことが必要なのだな、と、自戒を込めてそう思う。