猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

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韻文家タイプと散文家タイプ

ちなみに、赤染衛門歌人としては和泉式部の敵ではなくても、
散文家、著述家としては優れていて、日本初の歴史物語『栄花物語』(正編)は、赤染衛門の手になるもの。
和泉式部歌人として名を残していることに劣らず、赤染衛門も堂々たる名をこの物語によって残しているんですよね。
韻文家タイプは天才肌が多く、言動・人柄が世間の顰蹙を買う向きがあるのに対し、じっくり長い文章を構築する散文家タイプは忍耐強く世の常識に合わせられる傾向があるのでしょう。だから生前も“人がら”が慕われ、尊敬されることが多い。



こういうのは現代にも言えることで、AとB、二人の歌人がいて、並び称せられているけど、実は歌人としてはAが断然上で、たぶん後世に残る。しかしBも散文家としては優れていて(そしてBのほうが人柄はマイルド)、そこそこ忘れられないということがあるような、そんな気がしてます。




どっちにしても、古典文学の作者はみんな死んだ人だから、人がらに目を曇らせられずに読めるのがいいですね〜〜。