「朝日新聞」の新書コーナーで、『毒親の日本史』が紹介されました。
ありがとうございます!
しかし、この本、自分的には凄く推しなのに、思うほど売れないのはなんでだろう、と考えるに、「毒親」ということばが蔓延しすぎて、食傷気味というのがあるんでしょうね。
いまさら毒親の、、それも日本史なんてという。
一方、『くそじじいとくそばばあの日本史』、これははじめから売れるとは思っていたのですが、やっぱり売れているのは、「くそじじい」「くそばばあ」ということばのインパクト、そしてこのことばがセットで本のタイトルになることは今までなく、手垢にまみれてなかったということが大きいかと。
もちろん、老害等のマイナスイメージのある老いを、前向きにとらえている感じが受けたのでしょうけれど。
くそじじいとくそばばあ自体はマイナスイメージの強いことばで、その嘘のない感じが良かったのでしょうか(偉そうですいません)。
あと、五月女ケイ子先生の絵が良かった!
わたし、五月女さんの大ファンで、装画を描いてもらいたいとずっと思っていたのです。『うん古典』でも描いて頂けて、ほんと嬉しい!!
その意味で、今月末に出る『うん古典』は、まったく新しい概念のタイトルですから、けっこうイケるのではないかと私は考えてます。
ただ版元はそうは考えなかったみたいで部数も少ないし、値段設定もそれにつれて千五百円を超すものとなっています。
だけど千五百円も千七百円もたった二百円の違いです。
大したことないんですが、本となると、それを大きくとらえる人がいるのが考えもの。
こういう時、父のことばを思い出すんですよね。
父は常々「本は安い。本を読むといろんな知識が身について楽しみがあることを思うと、凄く安いものだ。それに土地の値段は戦後、百倍にも千倍にもなったが、本はせいぜい十倍くらいにしかなっていない。本は安いものだ」と言っていた(ここ見ると、戦前から戦後、土地は一万三千倍になってたみたいです。物価は七百倍→戦後の地価高騰 - gooブログはじめました!)。
ろくなことは言わない父ですが、このことばだけは、良いと今でも折につけ思い出します。
その伝で行くと、『うん古典』、構想19年!!の書き下ろしですからね!
超絶安いと思いませんか?
しかも表紙も素敵。
この表紙の本が家にあるだけでも、元気が出るのではないかと私は思うのですが、いかがでしょうか(自画自賛 *´∀`*)。
<書影出ました! 大好きな五月女ケイ子さんの絵で嬉し>