猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

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瀬野精一郎先生

『うん古典』を大学時代の指導教官の瀬野精一郎先生に送ったらお電話を頂いて、また色々興味深い話を聞いた。

といっても以前も聞いたことのある話で、それは、瀬野先生の先生である竹内理三先生が長い事文化功労者に推薦されなかったのは坂本太郎の反対があったからで、それは、建国記念日を決める時、竹内先生が、

「歴史的根拠がない」

と反対したことを根に持ってのことだという。

それ以前は、竹内先生を史料編纂所に推薦するなど、良い関係だったのに、先の事がきっかけで、竹内先生の受賞を阻むようになったらしい。

といっても会うと普通の態度で、しかし裏ではこんな具合であった。

そのため、竹内先生が文化功労者に選ばれたのは、坂本先生の死後であった、と。

竹内先生は色々敵もいて、

文化勲章の時だったか、もうお年で授賞式に行けない感じだったので、誰だったか(瀬野先生は固有名詞を言ってたが、私が失念した)は、

「授賞式にも来れない人を受賞させるのはいかがなものか」

などと言ったりした。

 

 

学者の世界はなかなか恐ろしいものだなぁと思った。

 

 

また、先生は教員にはなりたくなかったらしい。では何になりたかったかというと研究者だという。研究者になったのでは? と言うと、いや、(竹内?)先生の紹介で早稲田大学に勤めることになって……とおっしゃってたから、早稲田の教員になったのは本意ではなかったのだろうか。

 

自分はいつも「夾雑物」であった、ともおっしゃってて、確かに教員のほとんどが早稲田出身者の早稲田で、九大出身の先生は異物ではある。けれどそういう夾雑物がいてこそ活性化するのでは? とも思うのでそう言うと、「いや〜〜」みたいな感じであった。

雑文を書くのが好きなのだ、ともおっしゃっていた。

 

 

 

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 あと、江戸時代ずっと人口がほぼ三千万人だったのは乳幼児の死亡率の多さに加え、間引きが横行していたからという話になって、先生の知っている東北出身の人は、兄弟が多くてその末っ子だったのだが、お産婆さんに「この子は間引きますか?」と打診されたものの、両親が断ったため、この世に生を受けたと語っていたそうだ。

そんなことがつい最近(戦前。場合によっては大正期かもしれない)にもあったとは……。