猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

惨事

起きたら、かつてない惨事。一面シバのうんこの海。ここのところ、家でお漏らしすることが増えていたが、昨日のは床にべったり、取れにくく、夫と二人、二時間近くかけて掃除。

小さいラグの部分は洗えば済むから、これからは小さいラグをいっぱい敷いとこう。

今はシバもすやすや寝ていて、ホッ。

 

 

デイリー新潮に取り上げてくださいました。

「恋に費やす労力を人事考課シートに書きつらねて提出したら五位は堅かった!」なんて歌もあります↓

www.dailyshincho.jp

 

 

エロスでよみとく万葉集 えろまん

エロスでよみとく万葉集 えろまん

 

 

「スキャンダルで読む百人一首」34回目

最近、現実逃避したいこと増えてるわ。

それに八月初めころかなり絶望したことがあって、それがいまだに尾を引いている。

 

 

「ハルメク」10月号に「スキャンダルで読む百人一首」34回目載ってます。

藤原興風。「若菜になって乙女に摘まれたい」とかいう歌も詠んでいるんですよ彼w

magazine.halmek.co.jp

天皇の妻の数がはねあがると……

系図好きが高じて、歴代天皇の妻子の数を折れ線グラフにしていたのだが、

「ここ妻の数増えてるけど何かあった?」というところに限って、大きな戦乱が起きてることに気づいた、そのことがずっと頭にあったのが、『女系図でみる日本争乱史』を書く事へ繋がりました。

 

二十年位前に作った図↓

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今回の本のために作った図。天皇の影響力の大きかった第五十代桓武天皇までにして、妻子ではなく、妻だけにしてあります。

妻の数は史料によって違いがあるので、『日本書紀』『続日本紀』をベースに計算しました。↓

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この図が冒頭に載ってます。系図のほかにも、「日本相続史年表」なども作製しました。↓

 

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

 

 

 

一枚の系図ができるまで

『女系図でみる日本争乱史』(9/13発売予定)で作製した系図、たとえば第10講の秀吉の系図を作るまでに、これだけ系図を作りました。

清書した入稿原稿ができるまで。

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秀吉の女関係

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周辺系図

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秀吉の子との比較のために作った家康の養子女系図

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秀吉の妻(北政所)系図

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織田家周辺系図

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織田信長の兄弟姉妹系図

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前田利家関連

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秀頼関連系図

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秀吉女関係系図を少し綺麗に

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秀吉を中心に今までの系図を一つの図にまとめる

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さらに綺麗にする

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入稿原稿の完成! 

 

 

こんなふうにして作った系図が一冊に二十個以上あるわけです。

古代のなんかだと、『日本書紀』とか『続日本紀』などを読んで、そこから系図を書き起こしていくわけです。

 

そうして完成しましたのが、この本というわけでございます。↓

 

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

 

 

『女系図でみる日本争乱史』で作った図表のことなど

『女系図でみる日本争乱史』

もうすぐ(9/13)出ます。

系図(と表)、いっぱい作りました。南北朝時代尊卑分脈、江戸時代の系図纂要などの系図集をベースに、古典文学や歴史書を読んで作ったオリジナル系図です。例によって何度も何度も試行錯誤して、一つの系図につき十枚くらい書いて、それを綺麗な線になるようととのえ、清書して、作ってます。

私の場合、最初は真ん中から書いていくのは、絵と同じ。

図表作りはもちろん趣味なので楽しいのですが、文章が大変。

色々調べて書く、しかも分かりやすく書く、これが毎回(「波」で連載してた)苦労しました。

連載とはいえ、新書化に当たっては校正も今一度原典に当たって(おかげで一、二、間違いも発見しました)、綿密にやりました。

夏はこれで燃え尽きました。

編集者が褒めてくれるのを糧にして頑張りました。

よろしくお願い致します。

 

 

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

 

 

 

やっぱり続編も素晴らしかった

『大家さんと僕』が凄く良くて、やっぱり古典と漫画だよな〜〜なんて思ってて、続編の『大家さんと僕 これから』も注文して読み始めたら、止まらなくなって、正編以上に面白いというか、涙も出て、まさに古典文学でいう“泣きみ笑ひみ”(これは親密な関係の人たちの交情によく使われてるから、ちょっと今回、違うかもだが、私の状態はまさにそれ)という感じで、笑ったり泣いたり忙しかった。

 

 

上品な大家さんの心には戦争の記憶が深く刻まれていることも、そうだろうな、と。

 

 

顔も分からない、もうみんな死んでしまった人たちの書いた古典文学を日々読んでいると、死んでいても生きてる人以上に、生きているというか、究極的には生物学的な生き死にというのも実は大したことではないのだと、感じることが多々あるのだけれど、この本も「これから」というのがタイトルに付いていて、そうか、これから、なのか……そうだ、これからだよね、と深く納得したのだった。

 

 

大家さんと僕 これから

大家さんと僕 これから

 

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生き死には実は大したことではないのかも……というような記事は八年前にも私、書いてましたね↓

www.popote.tokyo

3 Billboards

芝崎みゆきさんがいいと言ってた「3 Billboards」アマゾンで買って(千円dvdのほう)やっと見た。

悲惨な事件の部分は抑えてあって、その後の母親と、周囲の行動が淡々と描かれているのだが、これは終わり方といい、たしかに良いな……わからない部分が大きい、だから受け手にゆだねられる部分が大きくて、良い。 

 

私なんぞ、くどい性格だから、よけいにこういうのは尊敬する。

 

 

 

 えろまん、えろしく(くどくてすいません)

エロスでよみとく万葉集 えろまん

エロスでよみとく万葉集 えろまん

 

 

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

女系図でみる日本争乱史 (新潮新書)

 

 

ひよこ太陽

田中慎弥さんの『ひよこ太陽』、純文学とは思えないほど面白く、一気に読んでしまった。

しかしこんな女がいたとしたらモラハラ女だし、お母さんは毒親だと思うけど、私小説の風は装っているけれど、フィクションだよな、と。

Gとか汚い格好をした少年とかも、作られた存在ぽいし。

「道理で女が出てゆくわけだ」という、本文の一節から取った帯が効いてます。

 

ひよこ太陽

ひよこ太陽

 

 

 

9/14に出る『女系図でみる日本争乱史』、アマゾンで予約できてたのが、昨日みたら、検索できなくなってた。

アマゾンていうのも、よく分からないところだよ(リンクは楽天ブックス)。