猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

やっと

 さっき、『綺麗になる古典美人道』の再校ゲラを、戻すことができました。小学館から1/19売り予定です。ややホッ。が、まだまだいろいろ気を抜けないことがあるせいか、今年の冬は風邪ひとつ引きません。
 さて雨の中、耳当て帽だけかぶってシバと散歩してきたのですが、シバがンコをしたので、取ろうとしていると、車が来たので道の隅に寄っていたら、その車はなかなか通り過ぎず、ウイーンと運転席の窓があき、中から五十歳くらいの品のいい、しかしちょっとうるさ型っぽいオバサマが顔を出しました。
「なんだろう……。なにか怒られるのだろうか……。ンコだって、ほらこの通り、これからこの袋で以て取ろうとしているんですよ」
と、袋をアピールしつつ、車をよけて塀にくっついていると、シバも何かを感じたのか、急に私の脚にしがみついてスコスコと腰を振り出した。だんだん強まる雨足に顔は濡れるし、シバにはスコスコされるし、オバサマには何か言われそうだし……と、私だってオバサンだというのに、びくびくしながら塀際にすくんでいると、
「可愛い柴ちゃんですねぇ」
と、運転席のオバサマはおっしゃるではないか。
「うちも柴飼ってるんですけど、オスの柴ちゃんですか?」
と言うから(スコスコしているのを見て、そう思ったのだろう)、
「いやメスなんです」
と答えると、
「そうですか〜。じゃあね〜またね〜ばいばーい」
と実に明るく、高級車を走らせて去って行った。
 「またね〜」って、またこのオバサマと会う確率は限りなく低い気がするが。いや〜、うちのシバ、可愛いとは思っていたけど、わざわざ走っていた車をとめたくなるほど可愛いとは。
 また妙な自信を深めた私なのだった。 


OKU『今、私も散歩から帰ってきたところです。シバ、人気ですね。会いたいなあ。写真を見ると日本の日差しがうらやましい。こちらの冬は日は短いし、太陽もちらっとしかでない日が多いので、ビタミンD不足にならないか、心配です・・・。今日、ウチの子は寒さにめげず、くしゃみしながら走ってました。』
hikario『日本も今日はこんな日差しじゃないのです。雨しとしとで。くしゃみしながらって可愛いね。私はさっきとても落ち込むことがあって、なんだかまたネットがイヤになったので、このブログもしばらくまた閉鎖するかも…。』