うらうらに照れる春日にひばり上がり 心悲しも一人し思へば(家持)
どころの騒ぎじゃない。
恩賜の御衣こそなけれ、はらわたもちぎれんばかりの思いだったおととい・昨日・今日。
断腸の思いを歌った文人菅原道真も弾いた七絃琴<琴(きん)の琴>のつどい(シンポジウム・源氏物語と七絃琴)に行ったことは、3/8の日記にも書いたが、今日、この会の司会・コーディネーターであり、『日本文学における琴学史の基礎的研究<資料編>』(原豊二・中丸貴史編、米子工業高等専門学校 原豊二研究室発行)の編者のひとり原さんから
『日本琴学』(原豊二・岡部明日香・正道寺康子編、伏見无家 打譜・演奏)というCDつきの9ページの小冊子を送って頂いた。小冊子といっても、表紙はカラー。大きさもA4判で立派で美しい。
嬉しかった。
悲しい時だっただけに、嬉しかった。
でも、その悲しいことも、解決に向かっている。
「無理が通れば道理が引っ込む」は許してはいけない。と、つくづく痛感。
同時に陳腐な言い方だが、ひとはひとりでは生きていけないのだとも痛感。
家族や、交渉に入ってくださった方、また、話を進めてくれた方には深く感謝している。
といっても、まだ、解決したわけではないが。
そういえば、先の七絃琴のつどいで発表した笹生美貴子さんから『中国語訳『源氏物語』訳出の特徴……「霊夢」描写を中心に……」(日本大学大学院国文学専攻論集第四号 抜き刷り、2007年9/30発行)を当日、頂いたんだった。笹生さんはまだ二十七、八の若さだが、なんだか凄い。
また、香山リカさんから『いじめるな!……弱い者いじめ社会ニッポン』(香山リカ・辛淑玉、角川oneテーマ21)と、
『信じぬ者は救われる』(香山リカ×菊池誠、かもがわ出版)を頂いた。
このところ、なにやら毎日、本を出しているかのような勢いの香山さん。
私もめげずに『源氏』を頑張ろう。