猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

柴犬に生まれなくてよかった

 うちのシバの柴犬仲間にゲンちゃんというカッコいい雄柴がいる。
 ゲンちゃんのおばさんは気さくな人で、散歩していると必ず声をかけてくれて、柴犬初心者だった私に、なにかと教えてくださった。
 おばさんは、親の代から柴犬を切らしたことがなく、ゲンちゃんで柴犬は七代目。
「だから、柴犬のことなら自信があるの。ちょっとした獣医さんよりね」とのことで、エサもペットフードはほとんどやらず、ごはんやパンの残り、キャベツの芯やリンゴの皮、煮干しなどで元気に育っているという。初めのうちは、
「そんな人間の食べるものをやるのは……」と、批判的だった獣医も、ゲンちゃんが12歳になる今も、犬一倍元気であるため、もう何も言わなくなったとか。


 多頭飼いをしていた時もあり、その場合は必ず階級ができるそうで、親子なら絶対に親が上、子犬はことごとく親の真似をし、親犬はどんなに老いぼれても死ぬまで上位を保つという。
 柴犬に生まれなくて良かった。



 それにしても、猫は群れないというが、うちの雄猫二匹は群れてるというか、いつもくっついてる。
 ゴキブリなどの虫を見つけると、二匹、見事な連係プレーで弄び、殺してしまう。
 親子でも兄弟でもないのに、エサも一つ皿から食う。
 猫2は生後二週間くらいで、うちにもらわれてきたので、猫1を親のように思っているのかもしれないが、序列もない。
 猫2は二年前、脳卒中的な感じで倒れて以来、快復した今も歩き方もカタカタしてるし、高い所にのぼれないなど、ちょっとしたカタワ状態なものの、エサの時は対等どころか、むしろ猫2のほうが先にがっついたりしている。
 喧嘩はめっきりしなくなったが、互角な感じの雄猫二匹である。