助川幸逸郎さんの『謎の村上春樹』読みました。
村上春樹は、1Q84とか世界のなんたらとか色彩のないとか、努力して読もうとはしてみたものの、私の体質にはまるで合いませんでした。
なのでこの本を読んでも無駄かと思ったのですが、べつに村上春樹が分からなくても好きじゃなくても関係なく、文章の不思議な勢いで読ませられるのは、さすが助川パワー。
よく分からない箇所があっても、きっと凄いことが書いてあるに違いないと思わせてくれる、妙な牽引力があって、読むのを止めることができません。
とはいえ私が惹きつけられたのは、第七章の、「なってはいけない光源氏」のモデルになった男として出てくるSという男と助川さんのやり取り。
やはり光源氏の文字が出てくると、見覚えのある土地に辿り着いたという安心感があります。
それに、ここのくだりは助川さんの息づかいみたいなものも感じられて興味深く、
ツイッターで小谷野さんが助川さんに、例によって私小説を書いてはどうかと勧めていましたが、たしかに、このあたりを読むと、助川さんとSの出てくる私小説、読んでみたいと思いました。
また、父親と村上春樹の関係も興味深かった。
いちばん興味があるというか……。
それにしても、助川さんてお洒落ですね〜。
著者近影も凄いお洒落。
次出る本の私の写真(もし入れるなら)もこんなお洒落な写真にしてみたいわ〜。
(写真はついこないだの台風の時、久しぶりに家に入れたシバ)
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恵比寿にネコライオンの写真展みにいった。
ライオンより猫が獰猛に見えた。
海辺で猫どもに魚を投げる漁師が幸せそう。
私も群がる猫どもに魚を投げたい……。
帰りはマジスパ。
いつもはベジビーンだけど、ネコライオン展を見て肉気分だったのでビーフ。

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