ツイッターにも書いたんだけど、
院か就職か迷ったあげく、親は就職しろって言うし、広告好きだから広告宣伝関係の出版社いったわけだけど、院いってればな学者になってればな……って思った頃もあった。
つい最近もそんなことをふと思っていた。
でもやっぱり広告関係の出版社行って良かったと思う。
なんでかって、取引先の広告業界の男たちが私には肌に合ってたから。
て書くと凄く軽く見えて我乍ら可笑しいのだが……。
広告制作担当もそうだし、マーケティング担当、営業にしても、「もの」を売るために一生懸命、その良さを考え伝えようと頑張ってる姿が素敵だった。
古典文学の面白さを伝えたいっていう自分の立場は、学問の世界より広告宣伝業界に近いものがあると思う。
広告宣伝の仕事はとにかく対象物を徹底的に知り、研究する点でもう学者の世界なんだが、さらに、それをいかに相手に面白く、分かりやすく、伝えるか、ってのに精魂を傾けるわけで、もう何パターンもの伝え方を作るわけである。
作った上で、さらにもっと良い伝え方があるんじゃないか、相手の「驚き」ももたらしたいし、というので、ギリギリまで頑張る。
そういう点が似ていると思う。
今日発売の「新潮45」の連載「本当はエロかった昔の日本」十一回目は「河童と男色」。
「男色河童が可愛く描かれているかそうでないかによって、作者の男色観が分かる」というようなことを書きました。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/06/18
- メディア: 雑誌
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