なかなか衝撃の展開だった。
が、面白かった。
道兼役から目がはなせない。
当時の身勝手な大貴族や皇族を集約したみたいになって(実際の道兼はともかく)、面白かった。
思えば在原業平伝説だって、当時の色好みの色んなエピソードを集約して、作られたんだろうし。
大河をいつも見ている家人も、家康より面白いと言っていた。
あの衝撃の展開にしても、
“日本紀などはただかたそばぞかし、これら(物語)にこそ道々しく詳しきことはあらめ”
という『源氏物語』の有名な物語論に通じるというか、歴史書に書かれたことはほんの片端に過ぎない、物語にこそ詳しい真実が……という世界観につなげるのかもしれない。
だとしても、これだけのトラウマがあったら、物語(源氏物語)作りにも影響を与えぬわけがないが、果たして現行の源氏物語や、紫式部日記にそうしたトラウマが見いだせるのか……たしかにものすごくマイナス思考ではあるが……。
大河では、そのへんどんな感じで納得いく作りしていくのかなと興味が湧く。
しかし、紫式部の娘の賢子って、道兼の息子の兼隆との子を生むじゃないですか。それがきっかけで親仁親王(後冷泉)の乳母に抜擢されるわけで……。
そのへん、どうつなげていくのだろうか。
まさか復讐のために近づくとか、そういう韓国ドラマっぽい展開??