猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

聘珍樓とかそんなたぐいの中華料理屋の個室で、母と私と弟とあともうひとり誰かとで円卓を囲んでいた。 午後八時。 個室なのに、ほかの円卓が透けて見え、その円卓のあいだを従業員が忙しく動き回っている。 私はもの凄く腹が減っていて、早く注文したいのだ…

「諸仏不動智、心とどまらぬを不動という、ものに心とどまれば、心動揺す」 ドラマの「柳生十兵衛」で山口崇が沢庵禅師の言葉として言ってた。 そのまんま『不動智神妙録』からの引用かと思って『神妙録』を見たら、違った。 “諸仏不動智と申す事、不動とは…

小さいほうが支配しやすい

すごく怖いといろんな人が言ったり書いたりしている山岸凉子の『汐の声』。 一読、これはハッピーエンドではないか?と思って、怖いけど読み返したらそれは確信に。 主人公は霊に直面する前に、夢うつつの境に、 「佐和ちゃん」 と呼ぶ声を聞いている。 思う…

みんなで氷川丸を見てきた。

母方祖父(と言っても1946年に死んでいるから私は会ったことがない)が日本郵船につとめていた関係で、母や祖母はその昔、上海やニューヨークで暮らしていた。 上海は母の兄が船の上で生まれそうになったというから1929年に行って、廬溝橋事件が起きたか起きそ…

山本淳子編『紫式部日記』 角川ソフィア文庫(ビギナーズ・クラシックス) まだぱらぱらと見ただけだが、これはいい。たとえば有名な、清少納言のことをこきおろす箇所の訳は、 「〜彼女のように、人との違い、つまり個性ばかりに奔(はし)りたがる人は、やがて…

家であふれる水の脅威

昨日、洗い物をしていたら、いきなり足下に洪水のように水が押し寄せてきたので、驚いて流しの下を見たら、配水管のつなぎ目が外れていた。 タオルやぞうきんでは間に合わず、洗える敷きぶとんで水を吸い取らせてもまだ足りず、流しの下も床も水浸し。 パッ…