猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

遠山の霜月祭

催馬楽っていうと、うちの子は「西原理恵子」を思い浮かべるようだが、『源氏物語』に良く出てくる催馬楽の囃子詞がどういうものか、考えているうちに、ピンときて今年は遠山の霜月祭に行くことにした(行けないかもだが)。
その起源は鎌倉時代といわれるが、もっと以前からの神楽ももちろん含まれているだろう。これは能狂言の元祖といわれる神楽の元型みたいな祭で、何日も前から潔斎してのぞむ。当日は厳寒の川で裸同然の姿で禊をし、夜になると神楽。面が出るのは午前二時過ぎ。夜が明けると祭は終わる。
直会にもあずかれる。
遠山の霜月祭は何ヶ所かでやるが、このうち木沢村での祭を学生時代にみて、ロサンゼルスより上海より「外国だ」と思った。木沢村自体、電灯ひとつなくて、雪道を歩いていて側溝に落ちた先輩もいたりして凄まじかった。
昔は「木の根祭」ともいって、男女が誘い合って木の根っこで性交していたという。この祭の時は誰と寝ても良かったらしい。


以来、この手の祭に魅せられて、水窪祭、信濃御柱祭などにも行くようになった。能狂言とか歌舞伎みたいに、椅子に座ってじっとしてみる伝統芸能は嫌いじゃないが、どうもしっくりこない。この手の神楽は、屋台が出て、酒や餅を食べながら、座ったり立ったり、観音堂の中をうろうろしながら見れる上、いくつも出し物のあるこの祭は、一発で肌に合った。ここに行けば、催馬楽の囃子詞のヒントが絶対ある。ような気がする。だから交通の便の悪い場所だし、年末の忙しい時期だけれど(それを言い訳にして遠山祭には学生時代以来、行ってない)、今年こそ行きたい。
http://www.city.iida.nagano.jp/minami_jc/historical/kyoi/bunka/bunka.html

などと思っていたら、今日の朝日新聞にずばり催馬楽神楽のことが。これも行ってみたいものだ。
http://www.town.washimiya.saitama.jp/kakuka/18shiryo/kagura/kagura.htm>