『ラトーヤ・ジャクソンが語るファミリーの真実』(1991年)
マイケル・ジャクソンは凄い読書家で、本棚にはとりわけ哲学と伝記の本が多かった。
「特にサクセス・ストーリーに興味をそそられ、成功者の中にはなぜ自己破滅に陥る者がいるのか、考え込んだりしていた」(p113)
上の本によると、インタビューでマイケルは海外の飢餓状態の子どもたちを訪問して助けてあげたいと話したのに、記者は、
「彼が子どもたちの餓死を見るのを楽しみにしているように書いた」、それ以来、彼は、
「二度とインタビューは受けない」と誓ったのだそうだ(p256)。
一時期、マイケルが永久に死なない酸素室に寝ていると騒がれたのも、誰かが、博物館の陳列ケースの中でポーズをとったら面白いと言うので、マイケルが仕方なく言うとおりにした所を写真にとられてそう言われただけだったらしい(p255)。
無責任な噂とかもろもろに、なぜ反論しないのか、「人目を避けてばかりいないで、もっと公けの場で率直に意見を言うべきである」と姉のラトーヤが諫めると、弟マイケルの答はいつも同じだった。
「言いたいことは全部その歌の中に含まれており、つけ加えなくてはならないものは何もない」(p255)