猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

ぶっと猫(12/1の写真も)

maonima2008-12-09

取材はなー、『源氏物語』の知識がないなら、わたしの本の一冊くらい読んでからしてもらいたいなーと、後悔しきりの今日この頃。
相手がギリギリスケジュールで言ってきてる取材は受けるのはやめようというスタンスを決めるいい経験になったから、まぁ良しとしよう。
しかしそれでもふつうは読んでると思うよな。
基本じゃん。
もう私の本を読んでない人は取材に来ないでほしい。と書いたところで、私の本を読まないような人は、このブログさえ見てないだろうから、意味ないんだよな。



アマゾンの上位25位に入ってる本を、テキトーに買ってみた。
オバマの演説集と、勝間和代の『起きていることはすべて正しい』っての。
オバマのは子供の英語の勉強になるだろうから良しと。
勝間和代の本は初めてだが、自己啓発本というのだろうが、ここまで恥の意識をかなぐり捨てて、書いてある本は初めて。外人の手になる成功法則とか引き寄せの法則とかいった本も、これと比べれば可愛いものかも。
堂々と金が大事、堂々と成功を目指す、そして成功とは金持ちのこと、それが何か?って感じで、宇治十帖の常陸介(浮舟の継父)やら左近少将(浮舟から介の実子に乗り換えた落ちぶれ貴族)みたいで、いっそすがすがしい。
「コミュニティごとの人の美醜」
があって、成功している人は見た目もきれいだとか、こういうことを言うのはずいぶん勇気がいることだろう。
勝間氏は自分は成功者という前提で話をしているわけで、
「じゃあお前はどうなんだ?」
という突っ込みが必ず入るだろうから。
「兵法」とか、ことばの使いようも、もろに恥じらいがないけれど、それもこの人の文脈の中でよむと、妙な快感を覚えてしまう。




「英語を学ぶのは、それは単純に年収が増えるから」みたいなことを、ネットで見つけた対談でも言ってたが、エエ〜?そっちですか!とびっくりだけど、ここまで何でもお金に結びつけるというのは、なんか凄い。
私だって、なんでもかんでも古典に結びつけて考えてるわけで、
それを勝間氏はお金に結びつけて考えるってだけのことだ。
お金の大事さを分かっているからこそ、寄付活動なども人一倍五倍十倍熱心なのだろうし。
こういう人がいてくれなきゃ、世の中、つまらないだろう。



一方で、些細なことで一喜一憂しないようにとか、こまこま書いているのは、逆に、もとは人一倍、些細なことで一喜一憂するガラスのハートの持ち主だったのだろうなと思えて、親しみを感じる。


なにより離婚二回してるって時点で、ただ者じゃない気がする。
子供三人、育ててるんだからね。
インテリが眉をひそめ、顔を背けそうな恥ずかしいっぽいことを、真剣に堂々と言う。
こういう人、好きだ。
風当たりはさぞかし強いだろうけれど。
と、私自身、上から目線な感じで何様ですか?だが、この人の女性差別に関するレボートや意見はわかりやすくて、夫とかに具体的にこうこうと伝えやすい。フェミニストでもジェンダー論者でもなく、女の労働力を活用しないのが「単純にもったいない論者」という言い分も彼女らしくて。あと、少子化に関する意見や対策なんかは、この人のはすごくうなづける(その後、西原理恵子との対談の載ってる『勝間和代の日本を変えよう』も買って読んだ)






無事、三巻の入稿も済んだけれど、四巻は長いので、またぞろこっちの直しが気が抜けない。
明日、二巻発売。
緑の表紙。
こうして一冊ずつ、色が揃っていくのが楽しみ。
(写真は図書館へ行く途中、ぶっとい手脚の猫にびびる)




★★★★★
12/14テレビでスーダンに赴いた勝間和代を見た。
現地に学校や井戸をつくるために寄付している勝間氏。
ここのところ、彼女から目が放せず、カツマーとなりつつあった私だが、
子供たちに踊りで歓待され、涙している彼女をみて、不覚にも一気に好感度がアップ。ファンになってしまったようだ。