猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

母方祖母が戦後、夫を亡くした時、入手した借地だった庭は広く、もともと植わっていた栗のほか、枇杷、いちぢく、梨、ぶどうや、父が園芸好きで柿、梅やくこ、サカタのタネで一月ごとにぼけやくちなし、のうぜんかずらといった木草を植えていた。

そうした植物もさることながら、
最近、おおいぬのふぐりとかはるじょおん、猫じゃらし、ひっつき草といった雑草がなつかしくてたまらない。
やぶからし、たけにぐさなどの大きな雑草も、いつも遊んでたすぐ近くの公園の裏に広がる藪に生えてて、たけにぐさの汁で絵を描いたり、やぶからしの葉先にある小さなピンクや緑やオレンジの実みたいのが可愛くて、うっとりしてたら、その近くの別の木の葉っぱの裏にびっしり毛虫がいて、仰天して藪を飛び出したっけ。

あと、これは雑草じゃないのかもだけど、緑のすいすい伸びてて、やすり状になってる葉っぱの植物が庭にあって、それでよく爪を磨いた(いま調べたら「トクサ」って名だった)。
マンガばっかり描いていた記憶があったのに、つきあいで近所の公園で皆と毎日、大縄を飛んだり、砂場で砂鉄を取ったり、蟻地獄を観察したり(そんなのがいたんだよ)、こうしてみると私も意外と自然児ではあった。
生まれたのは横浜の白楽ってとこだけど、近くにはキャベツ畑があって、よく走ったその脇の階段はいまだに夢に出てきて、変わらず私はそこを走ってる。
通学路にはのびるも生えてて、摘んで帰ったら、おばあちゃんが料理してくれた。