きのうはポレポレ坐にドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦」を見に行きました。
ポレポレにこんなに人が入る? というほど満杯で、整理番号84番。
最前列しかあいてませんでした。
だから、見てるあいだじゅう首が痛かった。
内容はまぁ衝撃的です。
とくに、意味なく(意味ないったら、沖縄戦のすべてが意味ない印象)、悪性マラリアが蔓延する西表島に移住させられた波照間島の人が悲惨でした。島民の三分の一がマラリアで死んでしまったんだから。
しかもそれを主導した山下虎雄(仮名。本名酒井清)自身は、マラリアの少ない島に移住し、薬もふんだんにもらって、生き延びたという。
https://plaza.rakuten.co.jp/hidetaka1220/diary/200801170000/?scid=we_blg_tw01
アメリカよりも、日本軍や敗残兵と呼ばれる日本兵などに殺された人のほうが多いというおかしな話で。
だけど、日本軍に殺されても保証はないけど、アメリカに殺された、戦死したとなると保証があるので、戦死ということにしているため、闇に埋もれた話も多かったようです。
先月は、親戚が出ていたため、ミュージカル「ひめゆり」を見て、これまた物凄い衝撃を受けたものです。
そんな沖縄に基地って、やっぱりおかしい。
基地があれば攻撃対象になるわけだし……と、改めて思いました。
http://www.musical-za.co.jp/stage/ひめゆり2018/
また、うちの母方祖父は、戦前、日本郵船のニューヨーク支店にいて英語が堪能だったせいで、民間から駆り出され、戦後処理の交渉の通訳として行ったボルネオでマラリアにかかり1946年に死んでしまいました。
祖母の話によると、JALのニューヨーク支店長に引き抜かれていたといいますが、すべては夢と消えてしまい、祖母は乳飲み子を含めた四人の子を女手一つで育てることになります。
いちばん下の子の幼稚園につとめながら、そのあとは薬剤師の資格を生かして病院や薬局勤めをしていたとか。八十過ぎまで、その資格で働いていた祖母です。
一つ気になったのは、昨日の映画によると、沖縄で、スパイと目され、殺されるのは、外国帰りや二世、三世だったとか。
まさかうちの祖父も外国帰り……それも敵国ですからね。帰国は1939年だったと思う……というので、死にやすい場所に行かされたのか? と、まぁ終戦後だし、そんなわけはないとは思うものの、ちょっと気になりました。
- 作者: 池間一武
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