猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

今のわたしには『万葉集』

頭痛いわ。
どこも親の介護のことでは頭痛めてるんだわ。
それが分かっただけでも少し気が休まるんだわ。
人生は、いつまで経っても、頭痛くなることの連続。
ホッとすることは、多々あるけれど、長くは続かない。
辛いことはけっこう長く続いたりするのに。
私は、それにとらわれて、くよくよする時間が多いから、よけい辛い。
あとから考えると、あんなにくよくよしなくても、良かったのに、と思えることがほとんどなのに。


また、こういう時に、ちょっとでも、嫌なことがあると、そこにまたひっかかってくよくよ。
一日くらい、何もしないで、ゆっくり寝たい。
以前は、しじゅう、熱を出して寝込んでいたのに、最近、心が緊張しているのか、子供が熱を出しても、なかなかうつりすらしない(そのほうがいいんだよ)。




そんなとき、ずーっと昔に生きて死んでいった、人の、『万葉集』の歌とかよむと、やや心がやすらぐ。
とくに『万葉集』には、間人宿禰大浦とか若宮年魚麻呂とか、久米女王とか厚見王とか、名前は残っているけれど、「伝未詳」あるいは「系統未詳」って人が多くて、そういうのが、いい。
こういう人たちも、生きていたんだなぁ。
歌をよんだり、恋をしたりしながら、生きて死んでいった。
その他にも、名前の残ってない人たちがいっぱいいて、生きて死んでいった。
わたしも、あと四十年、五十年後にはもういない。
そう思うと、私だってできるさ、なんとかなるさ、という気になってくる。





心が病んでるときには『古事記』、
心が疲れてるときには『万葉集』がお勧め。
平家物語』は、仕事や人生に疲れていても、感情が死に気味で、泣いたりできないときに、読むと、泣けていい。
源氏物語』は、まぁまあ元気が残っている時に読んだほうがいいよ。