猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

私と昔話

幼いころ、父に未来社の「日本の民話」を読み聞かされて育ちました。
などというと、良いお父さんですね〜優しい人ですね〜と言われるのですが、
ちょっと違う。
父は、いまでいうアスペで、親としてはダメダメです。
子供っぽくて、思い通りにいかないと怒鳴る、叩く真似をする、叩く。
「口答えするな」が口癖で、とにかく理不尽。
また、加減を知らないというか、不注意なので、
高い高いをされて、天井にぶつかって痛い思いをしたこと、
ブランコを勢いよく押されすぎて、落ちて、ブーメランと化したブランコが頭にぶつかって気絶したこともありました。

おぼっちゃま育ちで多趣味な父は、他人から見るといい人だと思います。
子供からすると、バカ正直で損ばかりしているように見えますが。

民話の読み聞かせにしても、
自分の趣味の押しつけがひどくて、その一環だったと思います。
もしくは子への夢、期待が強すぎたんでしょうね。
(ほかにも岩波の少年文庫、無理に読まされ、感想を強要されたりしたので、小説が好きでなくなってしまいました)



にしても、まだことばも覚えていなかった昔、読み聞かされた昔話は、私の骨身にしみこんでいる。
古典文学好きになったのも、昔話が原点です。
そういう意味でこの本は、私にとって非常に思い入れの深いものです。
現時点では、『女系図でみる驚きの日本史』と同じくらい、思い入れあります。