幼いころ、父に未来社の「日本の民話」を読み聞かされて育ちました。
などというと、良いお父さんですね〜優しい人ですね〜と言われるのですが、
ちょっと違う。
父は、いまでいうアスペで、親としてはダメダメです。
子供っぽくて、思い通りにいかないと怒鳴る、叩く真似をする、叩く。
「口答えするな」が口癖で、とにかく理不尽。
また、加減を知らないというか、不注意なので、
高い高いをされて、天井にぶつかって痛い思いをしたこと、
ブランコを勢いよく押されすぎて、落ちて、ブーメランと化したブランコが頭にぶつかって気絶したこともありました。
おぼっちゃま育ちで多趣味な父は、他人から見るといい人だと思います。
子供からすると、バカ正直で損ばかりしているように見えますが。
民話の読み聞かせにしても、
自分の趣味の押しつけがひどくて、その一環だったと思います。
もしくは子への夢、期待が強すぎたんでしょうね。
(ほかにも岩波の少年文庫、無理に読まされ、感想を強要されたりしたので、小説が好きでなくなってしまいました)
にしても、まだことばも覚えていなかった昔、読み聞かされた昔話は、私の骨身にしみこんでいる。
古典文学好きになったのも、昔話が原点です。
そういう意味でこの本は、私にとって非常に思い入れの深いものです。
現時点では、『女系図でみる驚きの日本史』と同じくらい、思い入れあります。
↓
文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか (草思社文庫)
- 作者: 大塚ひかり
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2016/12/02
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る