猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

2007-01-01から1年間の記事一覧

サイデンステッカー

が、26日、死んだ。英訳はアーサー・ウエイリーのほうが先だけど。 二人の「桐壺」訳の冒頭の違い。アーサー・ウエイリー(1933) At the Court of Emperor(he lived it matters not when)here was among the many gentlewomen of the Wardrobe and Chamber on…

十歳にして愛を知った。

八十年代のバブルのころ、コピーライターがタレントみたいになって、じっさい女優と結婚する人も多かった。まさに花形職業だったのだ。 眞木準は浅野温子と結婚したし、糸井重里は樋口可南子と結婚した。共に電通とかのじゃなくて、フリーのコピーライターだ…

背中に虫がついてるよ

★自治体や警察が配信する「安全メール」に登録している。盗難や痴漢に関する情報が多いのだが、こないだ、こんなのがあった。●「女子児童に対する声かけ事案発生。 ○月○日午後○時ころ,××の路上を歩いていた女子児童に対し,自転車を押して歩いていた男が「…

父の指輪

父の指輪 七十七歳の父は最寄りの駅前の紅茶の専門喫茶店で、毎週、折り紙を教えているそうだ。最寄りといっても歩いて十分はかかるし、山坂や階段の多い道である。私などは、実家に帰るたびに歩くだけでしんどい。その先に、脳卒中で何度も倒れて、まだらぼ…

『源氏』ノイローゼ

毎日、朝から晩まで『源氏物語』の訳をしていると、本当に先が見えなくて、また目も痛いし、子供とどこかに行けないし(といっても夏休みはプールとかに十日に一度くらいは行く心構えで頑張ってきたが)、何もかも投げ出したい気分になってくる。 が、あの瀬戸…

なまえ

メールで「大塚さん」と呼ばれると、「えっ」と思う。「大塚」と「さん」が嫌なのだ。 仕事のメールで「さん」付けメールは今までもらったことがない。 「大塚ひかり様」 「大塚ひかり先生」 である。 これが馴れてくると、 「大塚先生」「大塚様」「大塚さ…

ジャクレンボウシャ

今日(8/2)は子供と芸大の「金比羅宮書院の美」展と、科学博物館の「インカマヤアステカ展」に行った。 金比羅宮書院の襖絵の中でもやっぱり私ら二人がひきつけられたのは、使いの者が控える「虎の間」である。 「かわいい〜〜どうみても猫じゃん。円山応挙、…

走る少女

『源氏物語』の資料の整理をしていたら、昔、切り抜いておいた『群像』の1997年二月号での瀬戸内寂聴と橋本治の対談が出て来た。タイトルは「源氏物語 新しい魅力」。 ここでこんな会話が冒頭のほうに出てくる。 瀬戸内 橋本さんにお目にかかるから、『源氏…

WEB日本語、更新

http://www.web-nihongo.com/column/yakusenai/index.html 今後も一日に更新されるようです。

トイレの本棚

狭い我が家には、これ以上本箱の置き場がないために、トイレにまで本棚を設置してある。幅30センチ、奥行14センチの通販で買ったひょろ長い本棚。ここに入れておく本を私は実はかなり厳選している。 排泄を妨げるようなものは除外。しかも子供がいるので、あ…

なんという名の木かは知らないが、枝葉がどんどん茂ってきて、のみならず樹液がうまいのか、蟻が大発生して、家の中にまで入ってくるようになった。 それだけなら我慢できたのだが、ある日、シバの食べ残しのトレイを下げようとしたら、ステンレスの銀色の底…

さようなら〜?

暑いから変なまゆ毛が生えてくる 柴犬の顔が間が抜ける頃(ひかり)もしかして千葉にもらわれていくかもしれない 優しい飼い主さんだといいな(シバ)それはイヤいくら最近反抗期でも 猫二匹だけじゃ少し寂しい(まおにまこ)ならば君ちゃんと散歩をしておくれ 私…

 戦前、祖母(例によって私の心のより所だった祖母。この人の話となるとつい自慢げになるのだが、逆に言うとこの人の話が出てくる時は決まって心身が弱っている時なので、大目に見てね)は夫の仕事の関係で長いこと上海に住んでいた。ニューヨークは綺麗でなんでもある(七十年前は)と大好きだった祖母も、上海は汚いと嫌っていた、

しかし母やその姉は、子供だったせいか、何とも感じていなかったらしく、ただ料理のうまいことだけが記憶にあって、横浜に住んでいた頃は、中華街でいつも北京ダックや中国野菜の缶詰めを買っては、 「中華の人は良心的。ほら、羊頭狗肉っていうげと、これじ…

中国野菜

WEB日本語

★http://www.web-nihongo.com/column/yakusenai/index.htmlいま出ている『月刊日本橋』http://www.nihombashi.co.jp/menu/heya/heya_index.htmlに医科歯科でお世話になった現さちクリニック院長の「小野先生のこと」、『青春と読書』に群ようこの『小美代姐…

疲れていたんだなぁ

久しぶりに家族が皆、出かけたので久しぶりに昼寝してしまった。疲れていたんだなぁ。目が覚めたら、猫どもが手足にくっついて、丸くなって寝ていた。右手にはタマがうずくまり、右足にはポロがうずくまっていた。 これ、何かに似ていると思ったら、黄泉の国…

植草教授

●我が家には植草教授がいる。 猫1(タマ)は、私と子供が風呂に入ると必ず覗きに来るし、トイレのドアも少しすき間があいていればポポ手でひょいとあけて、入ってくる。寝所にもしのんできて、私の寝息を確認してから、そっとふとんにすべりこんでくる。 子供…

辛かったお産

http://suzumeno.exblog.jp/ これをみて、自分のお産の時のことを想い出した。 もうぜんぜん違うな。 最初に破水がきてしまったんで、22時間、苦しみ通し。途中で気を失って、水をかけられたり、食事もだされたけど、痛みで体力が尽きて、食べられなかったの…

青春と読書七月号

に、群ようこの『小美代姐さん愛縁奇縁』の書評を書いた。集英社のPR誌とはいえ、ほんとに面白かったので、書きやすかった。

肉弾

て感じ。 昨日も生後半年のゴールデンレトリバーに肉弾戦を仕掛けられたシバ。 私にもぶつかってきたが、犬は石頭だ。そういえば鉄パイプでなぐられても「平気の平左」(といっても知らぬ人もおろう。おろろ)だった犬も、川沿いの犬サロンと私が呼んでる空き…

科学じいさん

今まで猫婆さん、鳥じいさんなど、さまざまな年寄を紹介してきた(てほどのこともないか)。 今回は科学じいさんである。 このじいさんは以前にもこの日記に書いたことのあるタバコを吸うじいさん。本当はじいさんなどと言っては申し訳ないような感じの方で、…

不憫な犬猫人

新聞広告で、吉行あぐり(99歳)が、亡き娘にささげる、という謳い文句で『青い部屋』という本が出ていた。本には「猫と共に生きた吉行理恵」として猫を抱く理恵の写真が大きく出ているのだが、その猫がどうにも不機嫌だ。 飼い主がいくら可愛がっていても猫は…

強行軍の快

7/23発売九月号の「美的」の仕事で奈良へもパパッと。 去年の伊勢の時と同じ女ばかりのメンバーなので気楽であった。 相変わらずの強行軍だが、もう原稿を書くとこだけ直感的にここぞというところばかり重点的にみる。 強行軍って、なにか肉食動物に追われる…

家族

家族というのは揃っている時は空気のようなものだが、ひとり欠けるとガタガタッとくるもので、昔、父の会社の同僚の奥さんがご主人と子供ふたりをのこして若くして亡くなったと思ったら、その家は火事にあって全焼。子供さんもひとり亡くなってしまったとい…

WEB日本語、更新

http://www.web-nihongo.com/column/yakusenai/index.html

(5/23)上を向いて

今日の日記は以下の日記に触発されて書いた。坂本九つながりである。この日記は一見、イヤミな記事もあって、うっと思ったりもして、私が常々好きだと公言している動物や料理の癒し系ブログとは異質なのだが、時にこんなふうになるへそ知らなかったよ、と思…

(5/22)マッチ売りのオバサン

マッチを、いえ、拙著を、拙著を買ってください。 シュッ! なんとよく燃えること! オバサンはそのまわりに手をかざしました。 ほんとうに不思議なロウソクです! あたたかい火が現れました。その火で、『いつから私は対象外の女』が断裁&燃やされようとしてい…

(5/21)夫が妙なことを言う

夫の母は享年48という早死にだ。腎臓の病気だった。 後もう少しで51になる夫も最近手がしびれてきたり、ほかにも養生すべき理由があるので、一日40本以上吸ってるタバコを減らせと言っているのだが、昨日、妙なことを言いだした。 「あのね。アメリカかどっ…

(5/20)ハングリー精神

 書きたい事はたくさんあるのに、何も書けない時がある。

愚かでない人はそれをわざわざ「書けない」などとは言わない。雀さんや秋田さんのような人はそうだろう。ただじっとしているだけである。 けれども私は「書けない」と言ってしまう。書きたいことは山ほどあって、書いてもあとから見ればゴミの山だったりもす…